誤飲で注意すること

 子どもはいろいろなものを口の中に入れます。それは、口が最も敏感な感覚器であるため、口で物を認識しようとしているからです。異物を飲み込んでしまった場合の対応は、飲み込んだものによって様々です。まずは小児科医による診察を受けましょう。

 飲み込んでしまって危険な物は、鋭利な物、身体にとって毒性のあるもののいずれかです。プラスチックやビニール、紙などは通常問題ないことが多いですが、極端に尖ったものは注意が必要です。魚の骨は喉にひっかかったり、腸管に刺さってしまうこともあります。

 タバコは誤飲の中でも多く、吸う前のタバコや吸い殻などを食べてしまうことが多いです。稀にジュースや缶コーヒーの缶を灰皿にしていて、その液体を子どもが飲んでしまったということが起こりますが、この場合は極めて危険な場合があるので、必ず緊急で病院受診させましょう。

 異物誤飲をして意識がおかしいときなどは迷わず救急車を呼んでください。

 なお、誤飲は命の危険を伴うこともあるので、家庭環境の見直しが必要なこともあります。子どもが不必要な危険に晒されないよう、安全に暮らせる環境を一緒に考えましょう。