10月12-15日は休診となります。病児保育もお休みします。

解熱剤は使ったほうが良いの?

解熱剤の作用とその使用について

 解熱剤は、その名の通り熱を下げてくれる薬です。通常、小児にはアセトアミノフェンという薬物を使用します。本来、小児に安全に使用できる薬ですが、本剤は病気を治す薬ではありません。したがって、近年、解熱剤を使用することには慎重になるべきとされています。
 解熱剤のメリットは、数時間ではありますが、一時的に熱を下げてくれることです。こどもが高熱で苦しんでるときに、解熱剤を使って楽にしてあげたいという気持ちは当然の優しさです。その一方で、解熱剤は病気を治す効果はなく、薬剤アレルギーや副作用を考えて、熱を下げるだけのためには使用すべきでないという考え方もあります。解熱剤は、非常に稀ですが、命に係わる副作用を生じることもあり得る薬剤です。

高熱が続くと頭がおかしくなるのでは?

 高熱が続くと頭に良くないので、解熱剤を使用するべきであるという意見があったりもします。しかし、現代医学においては、高熱そのものによる脳への影響はないと言ってよいでしょう。もちろん、インフルエンザ脳症などの脳炎脳症や髄膜炎という怖い病気は存在し、たしかに高熱は出ますが、それらは熱が続くからなるわけではありません。脳の感染症の結果として熱が出ているのであり、原因と結果を逆に解釈してしまっています。

熱性けいれんを抑えたいのですが?

 たまに、熱性けいれんを恐れる親御さんに、「熱性けいれんが怖いので解熱剤をください」と言われることがあります。残念ながら、解熱剤には熱性けいれんを予防する効果はないということが分かっています。別の薬で熱性けいれんを予防する薬はありますが、そのような薬は特別な場合のみに使用します。したがって、熱性けいれんのために解熱剤を処方することはありません。

要するにどうすればいいのでしょうか?

 整理しますと、基本的に解熱剤は病気を治すものではなく、こどもの身体への良い影響は限定的です。したがって、安易に解熱剤を使用するべきではないと考えます。しかし、高熱で水分をとるのもしんどい場合、高熱で寝られないなど、解熱することで児が得られるメリットがあると想定される場合には使用しても良いと思われます。
 当クリニックでは、解熱剤を使用したいという方に対して、「高熱が出やすい夜などに、1日1回まで使用しても良いですよ」と説明しています。くれぐれも、熱を下げるためだけに1日に何回も解熱剤を飲ませることは止めましょう。

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