この度、身内に不幸があり、急なことと存じますが、10月13日(月)の診療を休診とさせていただきます。 患者さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

喘息性気管支炎と診断された方へ

当ページは患者さんへの説明用です。症状がある場合には必ずまずは医療機関受診して医師にご相談ください。

喘息性気管支炎とは?

喘息性気管支炎とは、風邪をきっかけに、気道における肺への通り道である気管支に炎症が生じることで、空気の通り道が狭くなることによって呼吸障害を生じる病気です。

気管支喘息とは何が違うのか?

気管支喘息と喘息性気管支炎の主な違いは、原因と病態です。気管支喘息はアレルギーなどの元々の体質が原因で気道に慢性的な炎症が起こり、気道が過敏な状態が持続し、発作的に気道が狭くなる病気です。一方で、喘息性気管支炎はウイルスや細菌感染による急性気管支炎に「喘鳴(ゼーゼーまたはヒューヒュー)」が伴うもので、小児に多く見られます。喘息性気管支炎の症状は喘息に似ていますが、気道感染症の治癒とともに症状も改善し、一般的には成長とともに発症が減っていきます。

喘息性気管支炎の原因は?

喘息性気管支炎は、ウイルス感染や細菌感染などによって風邪症状が生じるとともに、感染者の体質によって発症します。したがって、同じウイルスに感染しても、風邪で終わる人もいれば、喘息性気管支炎を発症してしまう人もいます。また、一般的には同じ体質の人でも、年齢が小さいほど喘息性気管支炎を生じやすい傾向にあります。原因病原体は、インフルエンザウイルス、RSウイルスなどがありますが、一般的な検査では特定できないウイルスであることがほとんどです。

気を付ける症状はありますか?

呼吸困難が進行することによって呼吸が十分にできない状態となることがあります。この場合、急性細気管支炎を発症しており、命に危険が及びます。呼吸障害が著しい場合は入院管理が必要になります。赤ちゃんの場合は、全身で呼吸して哺乳量が著しく低下しているときは緊急受診を考えましょう。「ぜーぜー」と音がする呼吸をしているだけで、顔色や全身状態などが悪くなければ自宅で経過観察しても問題ありません。

どんな治療が有効ですか?

0歳児などの低年齢の小児は、急性細気管支炎に進行することがあり、この場合は喘息の治療が有効なことがあります。とくに吸入によって速やかに呼吸状態の改善が得られる場合は、自宅で吸入治療などをします。ほとんどの場合、喘息の内服薬であるプランルカストまたはモンテルカストを内服させ、なるべく早期に気道閉塞状態を解除できるように治療します。喘鳴音、とくに「ヒューヒュー」音が強く、呼吸障害の程度が強い場合にはステロイドの内服治療を数日することもあります。これらの薬は病態の治療に必須なので、必ず医師の指示に従って投薬を続けてください。
 症状が強い場合は連日の再診もお願いしております。治療スケジュールは必ず確認しましょう。

風邪薬はいつまで飲ませればいいですか?

一般的に言う「風邪薬」は病気を治すものではなく、病気の症状を抑えてあげるために使用する薬であり、病気そのものの治療のためには不要です。しかし、痰が多すぎて呼吸困難を助長したり、咳そのもので寝られないなどがあり、症状を抑えることで本人にとってメリットがあると考えられる場合には使用してもよいでしょう。したがって、症状が軽くて本人が困らないレベルになってきた場合は風邪薬は中止しましょう。

緊急受診の目安は?

以下のような場合は緊急受診しましょう。
・唇や顔、手足が紫色になる「チアノーゼ」を生じている。
・意識がもうろうとする、呼びかけに反応が鈍い。
・呼吸が弱弱しく、止まりそうに感じる。
・強い息苦しさを訴えている。
・横になれない、座らないと呼吸できない