鼻からのインフルエンザワクチン

今年、2024年から、新たに鼻に噴霧するインフルエンザワクチン(フルミスト)が日本でも正式に承認されました。当院でも10月からの接種開始を予定しております。

フルミストとは?

従来の注射型のインフルエンザワクチンと異なり、鼻の中に薬剤を噴霧することで接種するタイプのインフルエンザワクチンです。本ワクチンは、2003年に米国食品医薬品衛生局(FDA)で認可されてから、海外では広く使用され効果や安全性の実績がすでにあります。2024年から日本でも使用できるようになりました。

接種対象者

2歳以上19歳未満だけが接種することができます。
なお、以下の方は接種できません
・37.5℃以上の発熱がある方
・鼻水・鼻づまりがひどい方
・妊娠中、妊娠の疑いのある方
・喘息がある方
・ワクチンの成分(卵、ゼラチン等)に対し重度のアレルギーのある方
・アスピリンを内服中の方
*上記に限らず、慢性の基礎疾患がある方は、その主治医に接種可能かどうかを必ず確認ください。

フルミストの特徴

痛くない:鼻にスプレーで薬剤を吹き付けるだけなので、痛みをほぼ感じません。
・短時間で終了:鼻にスプレーで薬剤を吹き付けるだけなので、注射よりも短時間で終わります。
1回で接種終了:従来のインフルエンザワクチンは13歳未満の場合は2回接種が必要でしたが、フルミストは1回で接種終了です。したがって、来院回数も1回で済みます。
効果が長続きする:生ワクチンのため、従来のワクチンよりも効果期間が長く、約1年程度効果が続きます。ここ数年、インフルエンザ流行が冬以外にもあるので、効果期間の長さは大きなメリットとなります。
・副反応は?:接種後に咳、鼻水、咽頭痛などの上気道症状が出現することがあります。また、注射のワクチン同様に頻度はすくないですが、アナフィラキシー等のアレルギー症状が出現する可能性があります。

金額・予約について

まだ正式な薬剤価格が決定していないため、接種金額は未定ですが、8000円程度になると考えております。通常の注射ワクチン(2回分)と同等もしくはそれ以上になると見込んでおります。
ワクチン本数に限りがあるため、かかりつけ登録をしている方から優先的に予約を受け付けます。別途案内があります。お電話やインターネットからは予約ができませんので、ご注意ください。