10月12-15日は休診となります。病児保育もお休みします。

食物アレルギー

食物アレルギーとは

 ある特定の食べ物を体が異物と勘違いしてしまい、免疫反応が過敏に働いてしまうことを言います。免疫反応が過敏に働いてしまうと、頬や体にぶつぶつが出たり(蕁麻疹(じんましん))、赤くなったり、かゆみ、咳などが出ます。全身にアレルギー症状が出現する、アナフィラキシーという症状が出ることもあります。血圧の低下、意識障害などを引き起こし、命を脅かす状態になることがあるため注意が必要です。

原因

 食物アレルギーには、鶏卵、牛乳、小麦、大豆、ナッツ類、エビ、カニなど、さまざまな原因があります。それぞれ原因の食べ物は違ってくるため、何が原因でアレルギー症状が出るのか診断することが大切です。

症状
  • 全身に蕁麻疹(じんましん)、ぶつぶつ、かゆみ、赤み、むくみ
  • 鼻水やくしゃみが出たり、鼻がつまる
  • 口周りやのどの違和感
  • 咳や呼吸をした時にぜいぜい音がする、声枯れや呼吸困難
  • 嘔吐・はき気や下痢、腹痛
  • 頭痛、意識障害
  • 血圧の低下、不整脈、脈が速くなる       
なぜ食物アレルギーになるのか

 体はなぜ食べ物を異物と判断してアレルギー反応を起こしてしまうのか。食べ物を異物と判断してしまうことを感作と言います。その原因はまだすべてわかっていません。体にダメージがある部分で食べ物と出会うと、悪いものが入ってきたと体が勘違いしてしまい、感作が起こってしまうと考えられています。皮膚に湿疹があり、その皮膚と食べ物の小さなかけらが触れてしまうと、体が食べ物を悪いものだと勘違いを起こし感作してしまい、後にその食べ物を食べた際に異物だと判断し、アレルギー症状が出てしまうということです。その為、皮膚を清潔に保つことが食物のアレルギーの予防にもなるといわれています。

食物アレルギーの診断

問診

 何歳の時に、何をどのくらい食べて、どのくらいの時間で、どんな症状が出たかなど、実際に出た症状がとても重要になります。そのため、食べ物を食べた際に、赤みやぶつぶつが出た時の状況を覚えておきましょう。その情報が診断の上で最も重要になります(血液検査よりも「はるかに」重要です)。

血液検査

 血液検査にもいくつか種類がありますが、「特異的IgE」を測定するという検査が一般的です。IgEとは、感作の程度を表しており、IgEが高いほど強く感作されています。しかし、検査が陽性となった食べ物でも、食べた時にアレルギー症状が認められなければ、食物アレルギーとは診断されず、除去する必要もありません。血液検査ということで、診断能力が高いと過度に期待されることが多いですが、実際はあくまでも補助的な参考値として使用する指標となります。

皮膚プリックテスト

 皮膚の上にアレルギーの原因となる物質の液(アレルゲン液)を置いて、プリックテスト専用の針で、アレルゲン液を置いた部分の皮膚を、軽く刺します。アレルギーの可能性があると、針で刺された部位に反応がでます。その反応を見て診断していきます。

食物経口負荷試験

 実際にアレルギーが疑われる物を食べてみて反応をみる検査です。最も直接的にアレルギーの有無を判定できる検査となりますが、当然、強いアレルギー反応を起こす危険性を伴いますので、必ず病院環境でおこないます。重度のアレルギー反応のリスクが高い子どもは、必ず入院環境で食物経口負荷試験をおこないます。

食物アレルギーの治療

 治療には、一般的にその食べ物を完全に除去する方法と、症状が出ない量まで摂取可能とする方法などがあります。乳幼児期の食物アレルギーは成長するにつれ改善し、自然に治っていく可能性が高いこともわかっています。食べ物の種類や、アレルギーの重症度、年齢などを考慮し治療方法を選んでいきます。

緊急時の対応

 アレルギー症状には、一つの症状が出るだけではなく、全身にアレルギー症状が出現するアナフィラキシーがあります。また血圧の低下や意識障害を起こし、アナフィラキシーショックになる場合もあります。
 アレルギー食物を除去していても、誤ってその食べ物を食べてしまい、アナフィラキシーショックを起こす危険性もあります。危険性がある患者さんでは、アドレナリン自己注射を持ち歩き、速やかに対応ができるようにします。

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