臨時休診について:7月10日,15日はお休みします。病児保育も同日お休みします。

溶連菌

 溶連菌感染症(A群溶連菌、Streptococcus pyogenes)と診断されたら、抗生剤を投与します。医師の指示通りに最後まで飲み切ってください。溶連菌は、急性糸球体腎炎という腎臓の合併症や、稀にリウマチ熱という重症になる場合があるので、診断された場合は適切に治療する必要があります。しかし、適切に治療されたとしても重大な合併症を生じることがあるので、治癒後も注意が必要です。医師の指示に従って通院してください。

 当クリニックでは、溶連菌の治療後に再診していただき、治療をきちんと終了できたかどうかを確認し、腎臓合併症がないか調べるために尿検査をおこないます。最後まできちんと治しきることが大切な病気ですので、面倒と思わずにしっかり通院してください。

治療中の注意事項

・薬の内服ができない、症状が改善しないなど、経過が思わしくない場合は早めに再診してください。
・通常の溶連菌感染症では、抗生剤を内服すれば遅くとも翌日には解熱します。したがって、抗生剤の内服をしているにも関わらず、その後2日以上も熱が続く場合には早めに再受診をお願いします。もう一度評価をし直す必要があります。
・上にも記したように、通常では1日で解熱するため、2-3日後には「もう治った」と感じる方も多いと思います。しかし、合併症予防の観点からも、抗生剤はきめられた期間しっかり飲み切ってください。抗生剤内服期間が短いと容易に再発し得ます。
・お薬の内服が比較的長期になります。途中で発疹などが生じたら必ず受診してください。薬のアレルギーの可能性もあります。
・通常は外来通院で十分に治せる病気ですが、感染部位が咽頭でなかったり、体内に菌が侵入している場合には入院治療が必要になることがあります。

周囲への感染

 感染力が高い細菌であるため、幼稚園、保育園、学校は出席停止となります。出席停止期間は医師の指示に従ってください。兄弟などにうつるので、治療開始から2-3日の間はスプーンやコップなど食器の共有は避けてください。

治療後の注意

溶連菌感染症は、再発しやすい病気です。年に数回治療する方も実際にいらっしゃいます。治療後1~2か月以内に再発している例はまれではありません。治療を完了した後でも、また同じような症状を発症している場合は、再発の可能性があります。

豆知識:「人食いバクテリア」という異名

 溶連菌は、A群溶血性レンサ球菌という細菌で、一般的には小児を中心に咽頭炎の原因となります。しかし、極めてまれに致死率30%という劇症型溶血性レンサ球菌感染症を発症することがあり、筋組織に壊死を起こし、多臓器にわたって菌が侵入して発症から数十時間で死亡することもあることから、「人食いバクテリア」という異名を持ちます。劇症型は30代以上の成人、特に高齢者に多いです。
 劇症型は極めて稀であるため、通常の溶連菌による咽頭炎では心配ないですが、急激な状態悪化時には、念のため注意しましょう。